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『虐殺器官』感想とレビュー。そして伊藤計劃という作家について。

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先日『虐殺器官』を、東京都豊島区池袋HUMAXシネマズで観てきました!!

虐殺器官

タイトルはちょっと敬遠されるようなタイトルですが、観てもらうと「あぁ!」って納得のタイトルなのです。

まず映画を見てください。

そこから「虐殺器官」タイトルをよ〜く見てください。

「虐殺器官」という作品は、作家・伊藤計劃が原作ですが、彼がデビューするきっかけとなった作品で、2006年第7回小松左京賞最終候補に選ばれています。また、同作は「月刊プレイボーイミステリー大賞」1位、「SFが読みたい! 2008年版」1位、、日本SF作家クラブ主催の「第28回日本SF大賞」候補にもなっています。

ちなみに、文庫版の帯には、小島秀夫さん、宮部みゆきさん、伊坂幸太郎さんから、絶賛のコメントが大きく掲出されてました。輝かしい受賞歴を持ち、期待の新人として脚光を浴びた彼のデビュー作を映画化した作品です。

しかし、伊藤計劃さんは、2009年3月20日に34歳という若さで、惜しまれつつ亡くなくなりました。肺癌だったそうです。

今回の映画版「虐殺器官」は、フジテレビ「ノイタミナムービー」第2弾「Project Itoh」の一環として公開されたもので、この Project Itohは3部作となっています。
伊藤計劃は、デビューからの活動期間は2年ほどでしたが、彼がその2年の間に残した作品をアニメ化するというプロジェクトです。

・1作目:屍者の帝国
・2作目:ハーモニー
・3作目:虐殺器官

※この公開順序になった経緯は色々とあります…(ちゃんとその感謝も制作側からありましたよ)
(Project Itoh公式HP:http://project-itoh.com/

※屍者の帝国は、円城塔さんとの共著で・・・、おっと『屍者の帝国』、『ハーモニー』については、またどこかで・・・。

感想としては原作にかなり忠実で、小説では捉えきれなかった風景や背景、会話外の人物の表情の描写まで堪能することができ、SF小説ではイメージが難しい、アイテムのビジュアルなど、原作を知ってる人にも楽しめる作品に仕上がっているかと思います。

R-15なので、描写はなんとなく察して頂きたいのですが、でもそれが無いと、感想・レビューは描けないのです。個人的にはハラペーニョのくだりなんかはよかったですよ(これはR-15は一切関係ないですが)。

この『虐殺器官』という作品を観ると、みなさんそれぞれが、どこか考えさせられるものもあると思います。
一人称で描かれた戦争の中で主人公と一緒に時間の経過を共有してみてはいかがでしょうか。

その他、池袋周辺の映画館はこちら。
池袋周辺の映画館の一覧

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